石油の歴史と道のり

石油の起源と成り立ち

地球上に恐竜が栄えていた頃、いまから約2億年前の中生紀・ジュラ紀から約6千万年前の白亜紀にかけてとされています。
プランクトンや藻などの死骸が地熱やバクテリアなどの作用を受けて石油となったとする有機起源説が最も有力とされています。
地球が約2億年ものその懐に抱えて作り出したのが石油(原油)なのです。
まさに人類に与えた大切な贈り物です。

海や湖にいた植物性プランクトンや藻類、それらを餌に育った生物などの死骸が、砂や泥で覆われる。
海底に推積して岩石となる途上で、有機物がかさなりあったケロジェンと呼ばれる油岩になる。
長い時間にわたって、バクテリアや地熱の作用を受け、石油系炭化水素に変化する。
このようにしてできた石油は、地下の圧力で上へ上へと移動し、隙間のない岩石の下にたまって行く。

地下深くにある石油を探すのは大変でしたが、今は人工衛星などを使って地層を調査します。
有望な地層が見つかると、試堀が行われます。石油がでるのは100本のうち2~3本の確率です。
石油があることが分かっても、埋蔵量などから商業生産が可能か判断します。


石油が届くまで

日本に運ばれる原油の8割以上は中東から。
ペルシャ湾、インド洋、マラッカ海峡、東シナ海のオイルロードは全長1万2千キロメートルにもなります。
原油を積んだタンカーはオイルロードを航行し、15~17日をかけてようやく日本の備蓄基地や製油所に到着します。

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