石油の旅

原油はどこからくるの? <中東からの輸入(輸入国)について>

80%以上は中東地域から

日本の原油の輸入先は、アラブ首長国連邦やサウジアラビアなど中東地域が圧倒的に多く、約83%(1997年度)を占めています。
国別には、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、イラン、カタール、クウェートの順になっています。

輸入先グラフ

ガソリンの精製SSまでの流通・販売

ガソリンや灯油などは、どのようにつくられるの?

ガソリンや灯油、軽油などの石油製品の原料を「原油」といいます。原油は、製油所でそれぞれの用途に適した石油製品につくり替えます。
まず、原油は加熱塔で約350度に熱せられたのち、常圧蒸留装置のなかで石油蒸気となります。
その後、冷やされ、沸点の低いものから高いものへと順番に、いろいろな石油製品の分けられます。
この操作を「蒸留」と言います。


高品質な石油製品にするために?

常圧蒸留装置で分けられた留分は、沸点の低いものから順にガソリン留分、灯油留分、軽油留分、残留に大別されます。これらの留分は、さらにいろいろな処理により、精製度の高い石油製品になります。

常圧蒸留装置
東燃ゼネラル石油川崎工場

給油所での荷卸し

ガソリンはどのように運ばれているの?

精製されたガソリンは、タンクローリーが約50%であり、長年首位座にあったタンカーを抜いて第一位となっています。現在は、タンクローリーとタンカーで全体の約90%を占めています。
給油所に運搬の後に皆様の車に届けられます。

ガソリンが届くまで

製油所で作られた石油製品は内航タンカー(船舶)、タンクローリー(自動車)、タンク車(鉄道)で国内各地に運ばれます。中でも活躍しているのがタンクローリーで、総量のほぼ半分を運んでいます。
交通渋滞を避けるため、また、効率的な運行のため、早朝から製油所や油槽所から、石油製品を満載した約1万3千台のタンクローリーが給油所などに向けて出発します。

タンクローリー
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